こんにちは。管理栄養士のカワベヨシミです。

本日もお越しいただきありがとうございます。

2/23,24と2日間にかけて

有楽町国際フォーラムで開催された”日本小児口腔発達学会”に参加しました。

今回は、当院の理学療法士がポスター発表をすることもあり、

クリニックのスタッフ8名で参加しました。

1日目は、

言語聴覚士でもあり筋機能療法士のシャロン・ムーア先生の講演でした。

演題は、先生の著書の日本語版タイトルもでもある

”眠りで子どもは変わる”

でした。

なぜ、歯科関係者が集うこの学会で睡眠についての講演がなされるのでしょうか?

それは、睡眠は顎の成長と深い関係性があると考えられるからです。

今は、世界中の5人に4人が歯並びが悪いといわれ

不正咬合の大流行だそうです。

その原因は何かというと

顎の成長が不足していることにあり、

顎の小さい人🟰歯並びが悪い

となります。

そしてさらに

顎の小さい人🟰気道も狭い

と重なります。

気道の狭さは睡眠中の呼吸のしにくさに影響し、

いびきや、過度の寝返りを引き起こし

睡眠障害につながっていくといわれているのです。

では、顎が成長しない原因はどこにあるのか?

それは口呼吸、低位舌、お口ポカンなどが考えられますが

さらにそれらの原因はというと

アレルギー、鼻詰まりなどがあがってきます。

なぜアレルギーになるのか、鼻が詰まるのかの原因は

多因子によるところとなりますが、

多因子の中の一つには”栄養”も関わってくるでしょう。

睡眠障害による成長ホルモンへの悪影響は、子どもたちの成長・発達を大きく阻害してしまいます。

今回の学会では、子どもたちは成長・発達する人であり

”毎日が待ったなしである”と何度も強調されていました。

日頃、栄養相談でお話を伺うと、

「よく眠れています」とお答えいただくことが多いです。

良い睡眠とは、どんな睡眠なのでしょうか。

もしかすると、再度確認していただく必要があるかもしれません。

時間として量があること、

質として中断されないこと、

静かで体がほとんど動かず、朝目覚めたらリフレッシュできていることだそうです。

いびきは、悪い睡眠の証しで

睡眠が阻害され、断片化しているそうです。

いびきを軽視してはいけないとのお話でした。

私たち栄養士ができることは、

睡眠と栄養の関係を知り

なぜ睡眠に栄養が必要かを、伝えていくことではないかと思います。

睡眠と栄養の関係として考えられることは、

朝ごはんのタンパク質摂取の有無、体の炎症にまつわる油の選び方、妊娠期からの栄養バランス、

血糖のコントロール、筋肉量、粘膜を作る栄養素の摂取、骨の形成に関わるビタミン類の摂取

などなど、おそらくもっともっとあるはずです。

まずは、他職種の力で

目の前の患者さんのアセスメントを行うことが大事であるといえます。

今回の学会参加により

子どもたちが良い睡眠を確保するために

私たち栄養士が働きかけられることはたくさんあると改めて感じています。

投稿者 ヨシミ

歯科で働く小児栄養分野管理栄養士。 オーソモレキュラー栄養療法を学び、歯科での栄養教育を主な活動としています。

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