
こんにちは。管理栄養士のカワベヨシミです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
私は、患者さんの食事指導の際に3日分の食事記録をお願いしています。
その中から、まず最初は
おやつの内容と回数を確認します。
お菓子を食べるにしても、砂糖の量が多いものの方が虫歯になりやすいですし、
おやつの時間をしっかり決めているのと、ダラダラちょこちょこ食べるのとでは
虫歯のリスクが変わってくるからです。
もう一つ栄養的に確認したい重要なことは、
動物性のタンパク質はきちんと摂取できているかどうかです。
それは、鉄などの不足から甘いものへの依存がないかと考えるからです。
一般的に、こどもの鉄不足は懸念されていますが、
当院で、提出いただいた食事記録を栄養価計算してみても、
鉄の摂取量はほぼ満たされていません。
厚生労働省が提示している推奨量の50%くらいであることがほとんどです。
こどもにとって鉄は、なぜ大事なのでしょうか?
それは、
『脳や身体でエネルギーを生み出すために絶対に必要な栄養素であるにもかかわらず
成長期では、ぐんぐん伸びる骨に鉄分が使われるため不足しやすい。
エネルギーが足りなくなってくると、甘いもので補給したくなるのは自然なこと』
といった理由からです。
遠回りではあるかもしれませんが、鉄と虫歯には関連性がある場合があります。
しかし問題になってくるのが、鉄は努力の栄養素と言われているほど、
食事から必要量を満たすためには、かなり意識して摂取しなければ難しいのです。
そこで、お助け食材のひとつががレバー!
鉄の含有量を比べてみると
牛ヒレ100g・・・鉄2.7mg 豚レバー100g・・・鉄13.0mg
とおよそ5倍となっています。

10年くらい前に参加したスポーツ栄養の講習会でレバー入りミートソースを試食したことがあります。
先日のスタッフランチではそれを再現し、スタッフに食べてもらいました。
材料:合挽肉500g 豚レバー100g にんにく1かけ 玉ねぎ中1個 トマト缶2個(800g)
オリーブオイル 塩コショウ 酒
作り方:①レバーはよく水洗いして氷水に15分つける(臭みとり)
②レバーを細かく刻む(一度炒めてからが刻みやすいかも?)
③最初に②を油で炒め、塩コショウ、じゃっと酒をふって臭みをとる。
④にんにく、玉ねぎ、合挽肉の順で炒めていく。③を入れる
⑤ホールトマトを加え程よく煮込む。
⑥コンソメと塩コショウで味付け(ケチャップやソースを使ってもよし)
いつもご家庭で作っているミートソースに臭みをとったレバーを加えるだけのイメージです。
味付けがしっかりしているので、
冷蔵庫の残り野菜を加えてもいいし自由な感じで作ってもらって、おそらく失敗はないと思います。
スタッフランチでは、
レバーの存在を知って食べた人と存在を知らずに食べた人
レバーが好きな人と嫌いな人
が様々いましたが、どのスタッフもレバーが入ってることを感じなかったと
完食してくれました。
最近では、この体験談を栄養相談で話しています。
この効果として、近所のスーパーのレバーがいつも売り切れてる。。。
と言うような地域全体でレバー摂取が増えてくるといいなと思っています。笑