CR1

こんにちは。管理栄養士のカワベヨシミです。

本日もお越しいただきありがとうございます。

私は、現在勤務しているクリニックには

開院当初からオープニングスタッフとして仕事をしてきました。

ですので医院の理念や、方向性は

自分は誰よりも理解している、と当たり前のように思っていました。

ですが、

勤務7年目を迎える今回の人事評価では

  ”医院の理念や機能を理解し、実現しようと努力をしている

という項目が、5段階中の評価2という結果でした。

これまで見たことのないこの数字に目が止まり、体が熱くなるのを感じました。

交感神経が刺激された瞬間だったでしょう。(笑)

納得して受け入れるには、少し時間がかかりました。

自分の仕事に対する姿勢を考えてみても、

こんなに頑張っているのに、努力していないと評価されてしまうのかと

最初の気持ちは、悔しさだったと思います。

環境のせいにして、言い訳を探そうと思えば山ほど出てきました。

しかし、このことが

色々なことを見直すきっかけとなりました。

知らず知らずのうちに

これまで、やってきた業務をなんとなく続けていれば

いつか、形になるだろうと過信していたのでしょう。

管理栄養士として患者さんと関わったり、それなりに居場所があったことに

危機感が薄れ、あぐらをかいてしまっていたのかもしれない。

それはもしかすると、

数ある歯科医院の中から選んで通院してくださる患者さんの評価も

同じではないかと、、、

ハッとして、そんな思いにに至りました。

これは、個人事業主として独立するとか、転職するとか以前の問題で

患者さんに対する姿勢として絶対に不足してはいけない部分でした。

もう一度、栄養指導のプログラムを構築し直そう。

今、目の前にいる患者さんのニーズとは?何を求めて来院されるのか?

をもう一度考えなおしました。

歯科に来院される患者さんのニーズは、必ず明確にあります。

検診希望、治療希望、歯磨き指導希望などなど

それが主訴と呼ばれます。

そうでした。

歯科の主訴と必ず結びつく栄養指導

もう一度丁寧に考えてみようと思いました。

ふんわりざっくりではなく、主訴につながる理由と栄養の必要性が明確な栄養指導。

私たち管理栄養士は、食べ物と全身の栄養管理を学んできました。

そのため、管理栄養士(これまで学んできたこと)を前面に出してしまうと

歯科医院のニーズからずれてしまう危険性があり、

患者さんにとっても、求めていない栄養指導に時間を費やすことになります。

例えば

”朝ごはんが大事です”

と伝えるにも、なぜ大事なのかを患者さんの歯科での主訴を入り口にして

つなげていく必要があるわけです。

小児歯科における患者さんの主訴について考えてみると

多くの患者さんは定期検診でご来院します。

虫歯になっていないかのチェックをしてほしい方に

”朝ごはんが大事です”

という指導を求める方は、ほとんどいらっしゃいません。

このように、栄養を求めていない患者さんに対して、

栄養を伝えようとしているのが、私たち歯科管理栄養士ということです。

今のところ私が辿り着いた、

小児歯科でもっとも栄養の話が広げられて伝わりやすいと感じているのが、以下2つの入り口です。

1、むし歯治療の患者さんへのシュガーコントロールの部分から

 (むし歯の再発を予防したいと思っていらっしゃいます)

2、0歳〜3歳頃までの口腔機能育成の部分から

 (むし歯予防はもちろん、良い歯並びや噛み合わせにしたいと思っていらっしゃいます)

どちらも必ず栄養が関わってきますので、

患者さんのニーズと栄養指導の、お互いの目的が合う部分になります。

この視線で取り組み出した結果、

ありがたいことに、最近は

成長期の栄養について興味を持って、栄養相談を主訴に来院される患者さんがいらっしゃいます。

このような患者さんとのやりとりが何よりの学びとなります。

当院の栄養指導プログラム完成には少し時間を要してしまいそうですが、

次に入社してくる管理栄養士の方に役に立つものとなるよう思考を重ねています。

とても可能性に満ちている気がして

人事評価でもらった評価2の、意外と明るい産物となっています。

投稿者 ヨシミ

歯科で働く小児栄養分野管理栄養士。 オーソモレキュラー栄養療法を学び、歯科での栄養教育を主な活動としています。

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