こんにちは。管理栄養士のカワベヨシミです。

本日もお越しくださりありがとうございます。

先日参加した、予防歯科栄養療法協会のセミナーで学んだことを

「栄養相談に促したいこどもたち」

という内容で、院内ミーティングで共有しました。

当院では、歯科疾患の予防や対応に

栄養も大事であると考えて、取り組んでいますが

歯科で栄養教育をすることは、

まだまだ患者さんに受け入れられているわけではなく、

衛生士さんたちも、どうやって食事相談に促せばいいのかわからず

悩むポイントの一つになっています。

まず、栄養の不足や問題が

子どもたちの歯科的問題と繋がっていることを

図にまとめて、伝えました。(これは私のちょっとした自信作です!)

まずは、食事相談に促す入り口となる歯科衛生士さんに

自信を持って、進めてもらえるように

栄養の重要性の理解を深めてもらいたいと思っています。

栄養の不足は、子どもたちのどんな様子に現れてくるのか?

診療室内でこども達と関わるときに、どんな視点で診れば良いか?

具体的に表してことが大事だと考えます。

・大泣きしてすごく怖がるこども

・甘いものが大好きなこども

・偏食、糖質(炭水化物)ばかり食べるこども

・嘔吐反射が強いこども

・落ち着きがないこども

・乾燥肌、爪が薄いこども

・歯ぎしり、寝相が悪いこども

・むし歯を繰り返すこども

・イライラしたり、急に怒るこども

これらの様子の背景には

栄養の不足や問題が隠れている可能性があります。

難しいのは、

このようなキーワードに当てはめて

単純に『この様子があるので栄養相談が必要です!』というのでは、

歯科受診が主訴の患者様に対して

あまりにも背景を無視し過ぎてしまい、

伝わりにくでしょうし、かえって、反感を抱きかねないなとも思います。

しかしスタッフに共有しておくことは大切で、

食事相談を促す際に

栄養との関わりを理解しているスタッフに案内されるのとそうでない場合は、

伝わり方に差が生じるのは間違い無いと思っています。

ありがたいことに、スタッフたちは

栄養との関わりに理解を示してくれているので、今後も伝え続けていきたいなと思っています。

食事・栄養相談への入り口として

とても、使いやすいなと感じているのが

半年ほど前から行なっている

『お誕生日の栄養相談』です。

これは、1・2・3歳の誕生日の前後で

一度栄養を確認しましょうという取り組みです。

歯の萌出も進み、段階的に口腔機能も発達していくこと、

そして、背がグンと伸びるタイミングで、

鉄やその他の栄養の需要が高まることからもベストなタイミングだと感じています。

3歳を超えて、5歳まで年齢を引き伸ばしてもいいなと思っています。

それくらい、すべての子どもたちに

一度は栄養と向き合っていただきたい。

2026年 現職を退職予定。

私の身の回りが、独立に向けて少しづつ動きが出てきています。

こどもの栄養を軸にひろげていきたいと思います。

また綴っていきます。

投稿者 ヨシミ

歯科で働く小児栄養分野管理栄養士。 オーソモレキュラー栄養療法を学び、歯科での栄養教育を主な活動としています。

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