こんにちは。管理栄養士のカワベヨシミです。

本日もお越しくださりありがとうございます。

最近は、多くの方に周知されてきているように思いますが、

氷をガリガリ食べている子は鉄の不足の可能性があります。

氷食症ともいわれています。

その機序は、よくわかっていないようですが、

鉛筆の後ろをガジガジしている子も

同じように、鉄の不足の可能性があるといわれていることから、

固いものをガリガリ噛んでいることで、気持ちが落ち着くとか、満たされるとか、

何かが解決されているのかなと思います。

かつて、高校時代の私もまさにその症状があり

いつも冷凍庫を開けてガリガリと氷を噛んでいました。

外食でのお冷の氷も一つ残らずガリガリしていました。

その時は、ただの氷好きだと思っていましたが、

今考えれば、間違いなく鉄の不足があったと思います。

当時、不定愁訴が続いていたため血液検査もしましたが、特に問題ないといわれていました。

体調の悪さも、自分の気持ちの弱さのせいだと

私の中で落とし込んでいました。

そんな学生時代を過ごし、10年くらい経った健康診断でヘモグロビン9.3でD判定。

貧血の再検査で、詳しい項目まで測定してもらえる病院にかかったところ、

フェリチンが < 3 で

低すぎて測定困難という結果でした。

健康診断ではフェリチンの基準値が検査会社によって異なりますが、

最低値3.6から最高値157ng/mlの間で記載されているようです。

私の場合、幼い頃は肉や卵が苦手で、好んで食べてきませんでしたので

おそらく幼い頃から時間をかけて、少しずつの不足が積み重なり

運動、出産、育児をしている間に

いよいよ貯蔵鉄のフェリチンが枯渇していたのではないかと思っています。

マイナス思考も、鉄の不足が原因だったと考えられますね。。。

フェリチン < 3 の

検査結果をみた当時の内科の先生は、

「子どもたちに、おかずを全部食べられてるんじゃないの?お母さんもお肉をしっかり食べるように」

と言われました。笑

鉄は、努力の栄養素といわれます。

どんな食材に鉄が含まれているかを知ることが、鉄不足解消のはじまりです。

動物性のタンパク質は、赤いものを選びましょう。

鶏肉も良質なタンパク質ですが、

鶏肉よりも豚肉、豚肉よりも牛肉により多くの鉄が含まれます。

色で判断するとわかりやすいです。ひき肉も、より赤いものを選んでください。

そしてダントツにレバー(豚・鶏どちらでも)には鉄が含まれます。

牛肉の赤身の5倍含まれています。

魚であれば、カツオマグロ青魚を食べましょう。

特に血合の部分に鉄が多いです。

豆類にも鉄は含まれます。冷奴納豆きなこも◎!

野菜であれば、青菜

小松菜ほうれん草大根や蕪の葉っぱなどおすすめです。

これからの季節はニラなども使いやすいですね。

私はなるべく自分で料理するときは『毎日青菜!』を心掛けています。

しかし、それでも食べない日もあり、『まあいっか』で済ませることもあります。

完璧である必要はないと自分を許していますし、完璧になどできないなとも思います。

ちょいかけの、かつお節ごま青のりなどでも栄養価UPとなりますので

常備して、多用すると良いと思います。

そうは言っても、、、私の幼い時のように

お子さんの好き嫌いというのは強制的に改善することは難しいです。

時間はかかるかもしれません。

でもきっと、同じ食材でもこれなら食べられる!があるのではないかと思います。

『食べさせなきゃ』と気負わず、

どうやったら食べられるか、何なら食べられるかな?

と、食べられるものを増やしていくような心持ちがいいのかなと思います。

当たり前だと思っている今の体調が、栄養によって変化があるかもしれません。

特に氷を好んで食べるお子さんの場合は、食の見直しによって

スポーツや勉強をする時の自分に、変化を感じるかもしれないです。

投稿者 ヨシミ

歯科で働く小児栄養分野管理栄養士。 オーソモレキュラー栄養療法を学び、歯科での栄養教育を主な活動としています。

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