こんにちは。管理栄養士のカワベヨシミです。

本日もお越しくださりありがとうございます。

歯科栄養の学びを初めてからは、

休みの日もセミナーなどの学びに費やすことが多く

たまには仕事じゃない本が読みたいなーと、ずっと思っていました。

今日は、久しぶりに何の予定もない休日。

たまたま家族が購入してきた本を拝借して、ゆっくり読書を楽しむことを決めました。

我が家は集合住宅ですが、小さなベランダがあり

キャンプ用の椅子に座りながらコーヒーを飲んだり、ビールを飲んだり

小さな庭ですが、私のお気に入りの場所があります。

(いつも真横に洗濯物があり、生活感満載、、、笑)

鶯の鳴き声が聞こえたり、午前中は初夏の日差しがさす気持ちのいい空間です。

そんなお気に入りの場所で半日、読み耽りました。

阿部睦子さんの作品で 本屋大賞を受賞した『カフネ』という本。

「おいしい」と泣くことから再生は始まる。

別れ、喪失、荒れた部屋、どん底でもお腹は空く。

「家事代行」という仕事を通して出会う人々の暮らしを整え、そして心を救っていく

と、本の帯に書かれています。

生きているとうまく回る時もあるけど、そうじゃない時もあって

うまくいかない時、人は一人で立ち上がることは難しいなと思います。

もうちょっと頑張ってみようと思える時、

必ず、自分じゃない誰か(何か)の力をもらっているのではないかと思います。

ラジオで誰かが話していることとか、歌の歌詞だったり

何気ない誰かの一言とか、ふと入ったお店の料理とか、、、。動物だったりするかもしれないです。

この本は、掃除担当の間宮薫子と、料理担当の小野寺せつなという二人が

家事代行という仕事を請け負い、

部屋を掃除して綺麗に整え、料理を作ることで

本当に助けを求めている人達に、さりげなく力を注いでいくような

そんな素敵なストーリーでした。

助けてほしいと表現することも大切だと感じました。

この本を読んだ読者からは、元気をもらったと感想が多数寄せられているそうです。

読み終わった私は、

”あー面白かった!!”という言葉と同時に

いつも誰かに救われていること、これまでも救われ続けてきたことを想いました。

救われている状況でも、それに気がつくことができないような時もありました。

それでも誰かに救われながら51年。

自分はこれから、誰かのために何かできるだろうか、、

と考えました。

本の登場人物である小野寺せつなの料理と間宮薫子の掃除には

言葉にはなっていないけれど、いつも温かなメッセージが含まれていて

それが家事代行を利用した人々を救っていたと感じます。

自分に置き換えると、

究極は、

目指せ、小野寺せつなの料理!!

だなと感じました。

ぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。

投稿者 ヨシミ

歯科で働く小児栄養分野管理栄養士。 オーソモレキュラー栄養療法を学び、歯科での栄養教育を主な活動としています。

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